奥歯のかみ合わせのところには溝があります。特に永久歯は、この溝が深く、歯ブラシが届きにくく、汚れがたまる為、むし歯になりやすいのです。
そこで、むし歯予防として、奥歯の溝にプラスチック樹脂でコーティングして、汚れがたまりにくい歯にします。
シーラントには、フッ素が含まれています。コートされている間は、持続的にフッ素が歯に吸収されますので、歯を強くする事ができます。
溝をあらかじめ封鎖してしまいむし歯にならないように予防していくのがシーラントの目的です。従って、むし歯になっている歯にはシーラントはしません。
乳歯のシーラント
対象となる歯
乳歯であれば図のようなD、Eが適応です。
これらの歯は生え変わりとなる11歳前後まで使用する歯です。
乳歯は永久歯が萌出するまでのスペース確保として重要です。
6歳臼歯が萌えてきたら
6歳臼歯とは、5~6歳ころ、乳歯の奥に生える第一大臼歯のことで、最初に生える永久歯。ものをかみくだくのにもっとも重要で、永久歯の歯並びとかみ合わせの基礎になる大切な歯です。
6歳臼歯は、完全に生えるまで約1年かかり、その間は手前の乳歯よりも背が低いので、普通のみがき方ではハブラシの毛先が届きません。
対象となる歯
永久歯であれば第一大臼歯(6歳臼歯)が適応です。
この歯は一生使う大事な大人の歯です。
また、これらの歯だけでなく溝が深く虫歯になりやすい歯にも行えます。
注意
シーラントは歯を削って詰めたりするわけではないので、剥がれてしまうことがあります。
そのような場合は、また詰めなおす必要があります。
シーラントがとれていないか、定期的にチェックする必要があります健診時に必要があれば、再度コートします。
シーラント(虫歯予防処置)は保険診療ですので、狭山市の方でこども医療受給証をお持ちの方は、シーラントは窓口負担はなしで行えます。