内容

8020と8050

木馬歯科へ通院している方なら、8020(はちまるにまる)とフリガナを振ることなくわかると思います。

しかし少しだけ説明させてください。

8020運動と正確には言います。

平成元年に始まりました。昭和が終わり新しい年号になり新しい日本をどういう方向に進めていくか、何か問題はないかと検証したところ、医療費の高騰が注目されたのです。

年間医療費40兆円を超え毎年1兆円づつ増えていったのです。
40兆円というのは国家予算の半分くらいに当たるのです。

どういう人が医療費をたくさん使っているか?
やはり高齢者ということになります。

ところが同じ高齢者を調べてもたくさん使っている人とそうでない人と分かれるのです。
何が決め手かというと、歯の本数です。

歯は親知らずを除くと全部で28本あります。
歯を失う原因の多くは歯周病です。

20本が分かれ道です。
20本以上ある人は寝たきりになる可能性が低いのです。

つまり歯の本数が多い人ほど健康であまり医療費を使わないのです。

平成元年の時は、8020を達成していた人は25%でした。4人に1人です。
それが平成25年には達成者は半分を超えたのです。

素晴らしい結果だと思います。
歯科医師会を中心に我々歯科医師も大いにかかわったからです。

それでもあまり褒められません。

8020が80歳以上で歯が20本以上なら、8050って?
わたしは前から知っていましたが、よく知られてきたのは今年の春ごろに出版された林真理子さんの小説「8050」から広く知れ渡るようになったと思います。

NHKの朝の番組に林真理子さんが出たのです。いつもならその時間は出勤のため家を出ているのですが、休みだったのでしょう
全部見ました。

出た目的は、当然本の宣伝しかありません。
わたしはその番組が終わってすぐにアマゾンで注文しました。

8050とは80歳の高齢の親のお金を頼りに生きている50歳以上の子供。
そういう状態を8050問題と言います。

80歳の高齢者は年金暮らしでしょう。ここの50歳は収入はゼロです。
親が亡くなったら生活ができなくなります。

時々ニュースで高齢の親が亡くなっても葬式もあげずに遺体を放置なんて話を聞くことがあります。
わたしは「8050だろう」とすぐにわかります。

本人も親もこの状態がいいとは思ってはいないはずです。

林真理子さんの小説にも少しだけ触れなくてはいけません。
主人公の家庭は50歳の歯医者と中二から不登校になった息子です。

しかもこの歯医者さんはあまり繁盛していない。
林さんはよく取材して小説を書いたと感心しました。

みなさんも最近は知るようになりましたが、歯医者はコンビニよりも多くて、40年前みたく裕福ではない。
こんなことも小説の中に出てきました。

ですから、最近では子息を歯学部に入れて歯医者にしても苦労するだけだから、あまり入学させない。
こんな話も出てくるので興味を持って3時間くらいで読むことができました。

わたしは1983年に歯学部を卒業して、歯科医師免許を取得しました。
ですから40年前の裕福な歯医者を知らないのです。

大学在学中から教授達にお前たちの時代は大変だよと繰り返し言われていました。
でも、もうすぐ40年になる歯医者生活はどうだったかというと楽しいです。

わたしは地元の三鷹四中を出たのですが、近所には同級生がたくさんいてコロナ前までは毎月呑みに行っていました。
サラリーマンは60歳で定年です。

飲み友達は53歳で引退してのんびりしています。働いているより今の方がいいと言います。
わたしは体力が続く限り歯医者を続けようと思います。

それには健康でなくてはいけません。
健康のもとは口からです。

アントニオ猪木さんが退院しました。
またどこかで「元気があれば、何でもできる」「1,2,3ダーッ」とやってくれることでしょう。

院長 髙安洋

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