学校歯科医をしている狭山市中央中学校の生徒さんに配布した新聞です。

内容

先生だって間違える

先日は中央中1年生を対象に歯科講演をしました。

タイトルは「歯周病と全身疾患について」

今年の1年生も静かに、話を聞いてくれてありがたかったです。

その1週間後くらいに保健の先生が1年生全員が書いてくれた感想文を私のところへ持参してくれました。

私は、1週間かけて全員の感想文を読み、それに少しだけですが私のコメントを書きました。

同じ話を聞いても、印象に残ったことはそれぞれで違い、でもどの子の感想文もまじめに書いてくれてうれしかったです。

6月19日は三鷹に住んでいる私にとっては特別な日である。

三鷹の有名人でもある太宰治の命日になる。

近所にある禅林寺では法要があるのだそれを「おうとうき」と呼ぶ。

命日と言っても、太宰は入水自殺をしていて遺体が見つかった日を命日としているそうだ。

玉川上水に飛び込んだそうだが、今の玉川上水に飛び込んでも水流が少なく頭を打つくらいである。

しかしながら私が5歳くらいの頃の玉川上水はたくさんの水が轟音をたてて流れていて近づくのも怖いと思っていた。

太宰は中央線に架かる陸橋でよく沈む夕日を見ていたそうだ。今、その陸橋も老朽化してしまい、あまり使う人もいないので
壊してしまおうかという話が出ているそうだ。

私は小学校の頃にはよく陸橋の上から下を通る中央線や特急に向かって手を振ったものである。

小学校の国語の教科書に太宰の「走れメロス」が掲載されていたが、わたしはこの小説があまり好きではない。
その後、何冊か太宰作品を読んだのだが、どれもあまり好きにはなれなかった。

走れメロスを国語で勉強していた時、「おうとうき」のことも話題になった。
「おうとうき」ってなんなんだろう?

疑問に思ったわたしは先生に質問した「おうとう」ってなんですか?

先生は「黄色い桃」のことですと教えてくれた。

私は、大人になるまでずっとそう信じていた。

しかしながら「おうとうき」は「桜桃忌」と書く。

「おうとう」は黄色い桃のことではなく、「さくらんぼ」のことなのである。

桜桃忌が近づくたびに、その先生のことを思い出す。

先生だって間違えることがある。

私は日曜日も診療しているせいではないのだけれど、あまり自分の休みと「桜桃忌」が一緒になったことがない。

10年ほど前にたまたま平日の自分の休みと桜桃忌が重なったので朝早く禅林寺へ行ったことがある。
実は「高安家先祖代々」の墓もここにあるのだ。

法要はおそらく11時頃からなのだろう。墓前には誰もいなかった。でも太宰治の墓石の窪みにはさくらんぼが並べられていた。

ここでもやはり、黄色い桃ではなくさくらんぼなんだと一人太宰の墓前で感じたのだ。

院長 髙安洋

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