木馬新聞44号

内容

今年も親切売ります

皆さま、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

年末年始の休みは、あっという間に終わってしまいました。
6日間休みがあったので、始まるまでは頭の中ではあれをしようこれをしようと考えていましたが、何もしないうちに終わってしまいました。

12月29日の年末は木馬歯科の最終診療日でしたが、私は急患センターの当番で9時から15時まで診療していました。
一般の休日なら1人か2人くらいしか来院しないのですが、この日は10人くらい来院されました。

その中で、1人印象に残ったので書きたいと思います。
その方は老健の入居者さんらしく、最初は電話での問い合わせでした。
本人からではなく、おそらく介護士さんからなのでしょう。
受付の方が電話を取り、私に状況を説明しました。

どうやら、認知症もあるおばあちゃんで、顎が外れてしまったとのことで、対応できるかとのことです。

木馬歯科は日曜日も診療しているので、運動会でぶつかって前歯を折ったとか、顎をはずして来院というケースも何度となく解決しているので、受け入れると返事をしました。

今まで10症例以上に対応していますが、今まで顎が入らないで帰したことはなかったのでどうにかなるだろうと思ったのです。
それに、私が対応しなければ、他に誰がやるんだという気持ちもあったのです。

電話から30分して、車いすに乗ったおばあちゃんが来院しました。
診療台に移動するのも大変だろうから、最初は車いすに乗ったままで対応しました。

介護士さんは2人付き添いました。
詳しく話を聞くと、顎をはずすのは癖になっているそうで、先週もはずしたそうなのです。
ヘッドギアをしていたのは、口を大きく開けないようにとのことだそうです。

そして、今後の為にも私がはずれた顎を入れるところをビデオカメラで撮影させてもらいたいとのことでした。
ちょっと緊張しましたが、5分で入れていいところを見せるぞと張り切ったのですが、10分がんばりましたが、入りません。

ちょっと休んで、診療台に移動してもらい、私がリラックスしました。
患者さんを平行に倒して、両手の親指を一番奥の歯があるそのまた奥の歯肉を押して、口を閉じるように誘導すれば入るはず。

でも、認知症のせいか閉じるように言っても、逆に開けようとするばかり。
ここまでで、30分もかかりました。
先ほどまで、ビデオカメラで撮影していた介護士さんも撮るのをやめていました。

言い訳をすると、今まで対応していた顎をはずした患者さんはみんな歯がある人でした。
ですから私の指を噛まれては大変なので指にタオルを巻いて保護をしたりしたのですが、今回のおばあちゃんは無歯顎、つまり歯は1本もないのです。

私も、30分経過して、諦めかけて歯肉を押す力を弱めたところ、あれほど閉めるようにという指示に抵抗して開けようとしていた口がやっと閉じようとして入ったのです。

また新しい体験をしました。
私もほっとしました。
2人の介護士さんもほっとしたことでしょう。

急患センターでは、この日は受付と歯科衛生士と私の3人で対応していました。
私は、どんな患者も拒否するつもりはありません。
もしかしたらうまくいかないかもしれないという不安がないわけではないのですが、とりあえず診てみないと、それから判断してもいいのです。

他に歯科医師会の会員だと1.6歳児検診や3歳児検診も担当します。
お母さんは検診の間心配そうに見ています。

泣かれはしますが、むし歯はほとんどありません。生えて間もないわけですからむし歯があったらお母さんから食生活を含めた日常生活を聞いたりします。
他には不安に思っていることについての質問に答えたりします。
そんなに長い時間ではないのですが、知らなかったことを知るとすごく喜んでくれるのです。

検診中も急患センターの時も白衣には名札が付いています。
親切な歯医者さんアピールもできるんですよ。
営業でもあるんです。

今年も大いに親切をアピールしますよ。

院長 髙安洋

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