木馬新聞38号

内容

堀ちえみさんが木馬歯科に来院していたなら。

皆さんがご存知のように、堀ちえみさんが、舌ガンのステージ4で闘病中です。
また、歌えるように回復することをお祈りするばかりです。

私が大学生時代、口腔外科の教授から舌ガンの患者さんのスライドを見せられたり、
病院実習で見学中に舌ガンというのはこういうものだと見せられました。

しかしながら、多分長い歯科医師生活の中で、舌ガンの患者を診ることは、ないか、あっても1症例くらいだろうと
教授に言われました。

30年前は、珍しいガンということになります。

1年前にも、定期健診で来院されたOさんはうちの優秀な歯科衛生士からブラッシング指導とスケーリングを
受ける予定でした。

ところが、私に声がかかりました。
「ちょっと診てください」とのこと、すると怪しい口内炎のようなものでした。
私には確定診断はできません。

でも、歯学部の教育のお蔭で、「怪しいと思ったら専門医に紹介するように」と言われていたのです。
それが、良性のものか悪性のものかは、例えば細胞診をしてみないとわからないのです。

紹介して、なんでもなければ「よかったね」でいいんです。

Oさんの口の中を見て、鏡を持ってもらい、この口内炎のようなものを指摘して
「いつから、ありました?」と聞いたところ、本人は痛くも痒くもないので、
気がついてもいないのです。

すぐに、「これ調べてもらいましょう」と私が言いました。
「紹介状も書くから、来院してもらいたい」

少しだけ不安な表情になったOさんは「そんなに悪いのですか?」と、
でも「わからないから、診てもらうのです」としか言えません。

ここで、無駄に不安がらせても仕方ないのです。
でも心の中で「この人、行かない」と思いました。

そこで、Oさんが木馬歯科を出てすぐに家に電話して奥さんに行くように強く言いました。
慌てた奥さんは、すぐに1人で足を運んでくれました。

大学病院に紹介するくらいだから、最悪のこともあるだろうと感じます。
奥さんは「口の中にガンなんかできるんですか?」と。

「あります」一般の方の知識はこの程度なんです。

奥さんに電話をしたのは、私ではありません。
優秀なスタッフが上手に話してくれたんですね。

今回の、堀ちえみさんのことで、初めて口の中にもガンができると知った人もいると思います。
あれ以来、患者さんと堀さんのことで話をしました。

ちょっとした異変について、チェックしてという人も大勢いました。

堀さんの報道を知って、自分の口の中を鏡で見た人も大勢いることでしょう。

初めてじっくりと口の中を見たんですね。
歯ブラシ指導する時なんかは歯垢を赤く染めた後に鏡を持ってもらい、一緒に
チェックしているのですけど、私たちは凝視してもらいたいのですが、
患者さんたちは只見ているだけなんですね。

今回の件で凝視したんですね。
鏡ももしかしたら1枚ではなく、2枚使ったり、照明を明るくしたり、大きな口を開けたりしてチェックしたのでしょう。

下の歯が並んでいる下のアゴの骨にデコボコを見つけて、慌てた人もいました。
「先生、これガンではないですか?」「前にはなかったんです」

40代の患者さんです。
確かに20代の頃はなかったと思いますが、10年前からあったと思います。
下顎の骨隆起と言います。

これがある人は、普段から歯をくいしばる習慣があったり、歯ぎしりをしている可能性があります。
木馬歯科では、こういう方にも対処法は準備しています。

くいしばりや、歯ぎしりはもちろん歯のためにはよくないです。
木馬新聞を読んだら、ちょっとチェックしてみてください。

それ以外にもなかなか治らない口内炎があったり、口の中のわからない異変があったら相談してもらいたいのです。

そうそう、Oさんですが、せっかく書いた紹介状ですが、本人は来院する気は全くなかったのですが、
奥さんの協力もあり、すぐに来院してくれました。

私の不安は的中してやはり口腔ガンでした。

すぐに入院手術となりましたが、早々と退院出来て夫婦で報告に来てくださいました。
非常にガンは初期だったそうで、担当医は診つけてくれた「歯医者に感謝ですね」と言ってくれたそうです。
その話を聞いた時、わたしもすごくうれしい気分になりました。

Oさんは今も定期的に通院しています、しかも元気です。

大学時代、口腔外科の教授は開業医で口腔ガンの方に会うのはゼロか1人くらいだろうと、当時は言っていましたが、
わたしは、5症例くらいは診ています。

30年前よりも口腔ガンの患者さんは増えているように思います。
私たち、開業医は怪しいと思ったら専門医に確実に紹介するということが大切です。

今回のOさんのケースはうちの優秀な歯科衛生士の中野さんの指摘によるところが大きかったです。

お口の中に興味を持って、100歳という寿命を楽しもうではありませんか?
大切なのは健康で長生きですよ、寝たきりで長生きは幸せではないのです。

あなたは歯のある人生がいいですか?ない人生がいいですか?

院長 高安 洋

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