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口臭は遺伝するのか?

[2015.06.18]

埼玉県狭山市で口臭外来をやっている
木馬歯科です。

口臭外来では受診された方から
よく話を聞くことが大切だと思っています。

全ての項目が大切なのですが、
どういうきっかけで口臭を意識し始めたか?
は重要な質問項目です。

その中の答えであるのが、
自分の父親が口臭があって
自分もあんなだったら嫌で、
今の自分は父親みたく
口臭があるのではないかと
不安である。
というものです。

そして、口臭って遺伝するんですか?
と質問される。

わたしはそんな風に思っていないので
びっくりするのですが、
多くの方からこう質問されました。

中には、家族みんな口臭があるので、
わたしもあるのではないか?
という不安を持つ方も多くいました。

わたしは、そういうことはないと思います。

でも、不安に思う事が
口臭の原因になることはあります。

不安に思うことにより
唾液の分泌が悪くなり、
それにより口の中の乾燥がすすむことに
より口臭が発生することはあります。

口臭の検査をする時に
唾液の分泌量を測ります。
ガムを噛んだ時の量と
なにもしない状態の量を
それぞれ測りますが、
その場ではよく出ていても
普段の生活では出ないということもあるのです。

測定時の気持ちにもよるのです。
最初に問診をして、気持ちがリラックスしていると
たくさん出たりします。
また口呼吸の方は
唾液がたくさん出ていても
蒸発する分をマイナスしないと
いけなかったりもします。

ですから、わたしの講評としては
「今は、口臭はない」
という言い方になってしまうのです。

今はないけど、会社や学校で
友人と話をする時なんかは
口臭を意識している方は
緊張するんですね。

そういうストレスを感じると
極端に唾液の分泌が
少なくなり、口腔内が
乾燥状態になることがあるのです。

そんな時は口臭が発生する可能性はあります。
診療室にいる時と会社や学校では
違うのです。

うまく再現できないのが
口臭治療の難しさかもしれません。

よくあるケースとして
大学病院の口臭外来を受診して
うまくいかなかったケースです。

大学病院の口臭測定器は
木馬歯科の口臭外来よりも
はるかに種類は多いのです。

そして、口臭外来を受診された方は
その全ての測定器に反応しなかった。
そして下された結果は
「あなたは口臭はありません」です。

口臭測定器は機械の鼻でしかないのです。
機械が口臭はありませんと言っても、
じゃあ人間はどう感じるのという話なんです。

機械の結果を基にして
「あなたは口臭はありませんよ」
と言われて、口臭外来への受診者は
「あー、よかったとは思いません」
口臭があるんだから先生なんとかしてよ。
これじゃ、受診する前と変わらないじゃない
と、なるんですね。

口臭治療の結果の成功、失敗は
患者さんが決めるのです。

難しいですよね。

口臭外来への受診者との付き合いは
治療終了後から始まると
言ってもいいのです。

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