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口臭

[2014.05.15]


木馬歯科では口臭外来の看板を出しているので相談を受けたり、実際に治療を受ける方も多いのです。

なぜ、口臭に悩むのか?それは自分が臭い人なのかそうではないのか?わからないからなのです。
口臭に色が付いていたらわかりやすいのです。

ではなぜ不安になるのか?どういうきっかけで不安になるのか?

人それぞれですが、他人の口臭が気になった時、自分もああだったらいやだと思って不安になったりするのです。また、ふとしたきっかけで自分の口臭がわかった時、そして他人と話をしていたら相手が鼻の辺りに手をやった。そして自分の口臭を確信したりするのです。

口臭を意識し始 めると、他人の行動が気になってしょうがなくなるのです。人によっては10mくらい先にいる人の行動までチェックして、鼻に手をやろうものなら、自分の口臭はあんな遠くにいる人にまで迷惑をかけていると、なったりします。

あまり口臭を意識しない人には、ばからしい話ですし、自分も口臭があるかもしれないと不安に思っている人は、わたしと同じと相槌を打っていることでしょう。

口臭には大きく分けて、自臭症と他臭症があります。これは自分だけ口臭があると思っているか、他人も口臭を感じているかです。

他臭症の場合は原因がはっきりしていることが多いので、わりと治療しやすいものです。しかしな がら、口臭外来に来院する人は99%が自臭症です。有名な国立大学付属の病院から木馬歯科へ来院した方もいます。大病院ではうちの口臭測定器の10倍くらいする高価なものを使っているでしょう。

なぜ解決しないか?口臭ってよくわからないんですよ。

こう言うとじゃあ、どうやって治すの?となりますが、口臭測定器=機械の鼻と人間の鼻では違うということです。口臭測定器は口臭を測れない。ある意味、あっているような、あっていないような。

あれは口臭の原因となるガスの濃度を測定しているんですね。でも口臭の原因になるガスって???種類にして2万種類くらいあるそうです。2万種類を測定するのは不可能です。

大病院で解決しないのはここにあります。口臭を悩む患者さんは知識が豊富です。行動的でもあります。いいと言われる方法は即、実行です。口腔内はものすごくきれいです。そういう方は高価な口臭測定器には反応しません。データーを見るだけの歯科医師なら、「あなたは口臭がありません」と報告するでしょう。

そこで、患者さんが「ああ、よかった」という人であれば、治癒です。

しかし、ほとんどの人は、その言葉を信用しません。あるから来院したんだから、なにかしてよ。となるでしょう。でも、歯科医師として、ないものは治療できないとなります。ここで、たいてい押し問答になります。歯科医師も絶対 的な自信を持ってないと診断します。なにしろ1億円の機械様が判定したんだからと、心で思っているでしょう。「こいつ、気にしすぎ」とも思うでしょう。「頭がおかしい」とも思うかもしれません。精神科に紹介状を書こうとするかもしれません。

患者さんはうそは言いません。必死な思いで来院するのです。まず、機械の鼻に頼ることなく、自分自身の鼻を口の中に入れても臭いを嗅ぐのです。非常識なことをするんです。患者さんの話をよく聞かないといけません。よくです。

そうすると、段々と患者さんの訴えが理解できたりします。患者さんは臭いがわかることは少ないのです。他人の仕草を判定基準にすることも多い のです。口の中がいつもネバネバしていて不快だ。きっと悪臭を放っているに違いないと思うのです。

そういう陰に隠れた悩みを解決することにより、悩みは解消することが多いです。わたしの師匠、大阪の本田先生は口臭は治ると言ってはダメだと、おっしゃいます。一時的によくなる。治ったといって治療が終了した時から、また不安になるのだと。つまり終わった後もフォローが必要なんです。

わたしも昔は、一時的に患者さんが治ったと言って喜んで、終了にしたことがあります。ところが世間に出ると、必ずいるんです、話すときに鼻に手をやる人、そういう人に出会った瞬間に口臭が再発したと大騒ぎに なります。ですから、現在は3か月に1回、4か月に1回くらい来院してもらい、その間にあった不安なことなどを聞いて、フォローしています。

そうやって不安な気持ちを包むのです。

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