木馬新聞14号

内容

口の中をきれいにすれば

皆さん、お元気ですか?
木馬歯科の高安です。

もうすぐクリスマス、お正月とイベントがあります。
忙しい時期ですが元気に乗り切りましょう。

全ての悩みって9割はたいしたことではないのです。
その証拠に、わたしは昨年、一昨年と嫌なことは多々あったはずなのに、
思い出すことができません。
生まれてから、今までにおいても嫌なことを思い出すことができないのです。
人生は気楽が一番です。

それと健康です。
先日、心臓外科の先生の書いた本を読みました。
その中で、歯医者に対して激励と思われる文を見つけました。

ある学会で心臓外科の先生 と歯科医が同席したそうです。
前々から言いたかったのでしょう。心臓外科医は歯医者に向かって言ったそうです。

「君たち(歯科医)が、がんばってくれないから、わたしたち(心臓外科医)は忙しくて仕方ないんだよ。」

この本は20年前に書かれた本です。そんな昔から、わかっていたんだ。そう思いました。

解説すると、心臓外科医って心臓にメスを入れます、その時、心臓の内壁を見るとプラックがたくさん付いているそうです。
心臓への血管の内壁もプラックがたくさん付いていて、血管を詰まらせたり、血液の通りを悪くしたりしているのです。

この部分を読んで、色々な事を考えました。心臓の血管が詰まると心筋梗塞を起こします。
梗塞とは詰 まるという意味です。
脳の血管が詰まると脳梗塞を起こします。

もし、この学会に脳外科の先生が同席していたら、歯医者は同じように激励されたかもしれません。

「君たちがもっとがんばってくれないと、わたしたちは忙しくてしょうがない。」
おそらく、脳の血管を詰まらせているのはプラックではないでしょうか?
これは、わたしの想像です。

皆さんは、歯と心臓が関係あるの?と思ったかもしれません。

「だって、口と心臓ってだいぶ離れているでしょう。」その通りです。
でも血管は全てつながっているのです。

歯周病を最初に意識するのは歯ブラシをしていての出血、リンゴをかじったら血が出た。
みたいなところです。口 の中が出血しやすいのは毛細血管がたくさんあることと、粘膜が薄いからです。

歯周病って、わたしはわかり易く説明すると歯を支えている骨が溶ける病気と説明していますが、
付け加えるならば、口の中の血管が脆くなる病気とも考えられます。
そして、歯を支える骨が溶けると歯が抜けてしまいます。

歯を失うと困るでしょ。
その程度の説明をしていました。でもプラックを多いまま放置すると、歯を失うだけでは済まないのです。
心筋梗塞や脳梗塞にもなるのです。

日々の診療をしていて思うことですが、心臓病の既往、脳血管系の病気のある方は100%口の中も汚れています。
そういう既往のある方は非常に慎重になります。歯の治療中に亡くなら れたら困るからです。

色々と話をして病歴も聞きだします。長く通院しているかたばかりです。終わりがないと思っています。
患者さん自身も治らない、よくはならないと思っています。
40代で心臓が悪く、10年以上も大病院に通院している方に言いました。

「あと、5年くらい通えば心臓はよくなるのですか?」
「たぶん、ダメでしょう」と患者さん。

「口の中がかなり汚れているので、歯ブラシの仕方を教えましょう、きっといいことが起きますよ」
歯ブラシの指導をして歯の治療は終了しました。

半年後にその方は、教えたとおりに歯ブラシができているかどうか、確認してもらいたくて受診しました。

なんか、表情が明るいのです 。
口の中を診たら、半年前とは別人のようにきれいに清掃ができていました。

「何か、いいことがあったでしょ?」
「ええ、心臓の方がだいぶよくなったみたいで」

心臓の先生に「何かしました?」
10年以上同じ治療をしてよくならないので、よそで他の治療を施していると思ったのでしょう。

患者さんは「歯ブラシを一所懸命にやりました」と答えたそうですが、心臓の先生は、あまり興味を示さなかったみたいでした。

正しいブラッシングをマスターすることって大切だと思いませんか?

先ほど、プラークによる血管の詰まりで脳梗塞や心筋梗塞になるよ、と話しましたが。
肝臓や胃、大腸、小腸、どこの臓器にも血管はあります。でも 胃梗塞、肝臓梗塞なんて言葉は聞いたことがありません。

でも臓器へいく血管が詰まったり、細くなったりすれば100%の働きができなかったり、免疫力も落ちるはずです。

これまた、わたしの仮説でしかないのですが、血管の詰まりがガンの原因にもなります。

こう言ったら、あなたは今日からブラッシングを一所懸命やるのではないでしょうか?

今年もいい年、来年ももちろんいい年です。
ご機嫌いかがですか?と聞かれたらいつも「絶好調」と答えましょう。

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