イラクの日本人人質事件も無事開放され帰国し、一件落着となりましたが、自己責任という言葉が多くのメディアで見たり聞いたりしました。初めて聞く方も多かったのではないでしょうか?

そういえば、六本木ヒルズの回転ドアの事故でも、自己責任という言葉が少数ではありましたが見当たりました。へそ曲がりのわたしなんかは意外と回転ドアって安全じゃない、などと思ったものです。犠牲者が子供でもあり不謹慎といえばそうなのですが、犠牲者がいてニュースになるくらいの事故率と考えられないでしょうか?殺人でさえニュースにならないこともある日本の治安です。

交通事故の犠牲者は年間1万人です。1日30人。事故に慣れすぎていないですか?でも誰も車を禁止なんて言いません。風呂場で亡くなる方が年間5000人だそうです。でも風呂場をなくそうとは誰も言いません、階段から落下して亡くなる方が年間400人です。これもなくしましょうと言う人はいません。

公園の遊び道具もかなり危険だそうです。箱型のブランコが話題になりました。わたしは幼稚園の時、幼稚園から病院に3回運ばれました。1回目は窓の上に寝転んでいたら、押されて下へ落下、2度目は藤棚をサルのように向こう岸に腕の力で横断しようとして落下、3度目は他人が乗って大きく揺らいでいるブランコの前を横切ったところ頭に激突。怪我をして家に帰れば怒られる始末でした。このような体験で危険さを学んでいくのだろうと思うのです。今、大人になって怪我をしないですんでいるのも幼稚園時代の体験があるからだと思います。三鷹幼稚園に感謝です。

わたしは駄菓子屋にも感謝しているのです。1回5円のくじで当たったためしがありません。数年前になぎらけんいちさんの「下町小僧」という本で知ったのですが当りを入れない駄菓子屋もあったそうです。たぶんわたしの通っていた駄菓子屋は当りを入れない駄菓子屋だったのでしょう。お金を切らして家にお金を取りに返った5分間に新しいくじに替わったりしたものです。おかげで大人になってからは詐欺的な商法にはだまされていません。将来はわかりませんが。

介護認定審査会には月2回ないしは3回、出席しています。現在狭山市の人口16万人ですが介護認定されようとしている方が約3000人です。これを多いと見るか少ないと見るか?人それぞれでしょう。最初の認定は6ヶ月有効です。6ヵ月後にまた更新の審査があります。2回目は12ヶ月でもいいのです。また審査結果に不満があれば再審査もできます。ところが4月1日以降の2度目の審査の有効期間が24ヶ月有効の場合もでてきました。

趣旨は12ヶ月だと審査会がたいへんだからではないでしょうか。一人を審査するのにも調査員の聞き取りがあり、主治医の意見書があり。そして審査会があるわけです。かなりの経費がかかるでしょう。これは市の税金と40歳以上の市民が納める介護保険料から賄われます。少しでも審査会も減らした方が経費はかかりません。介護度にしても見直してよくなるケースは稀で2度目、3度目と徐々に介護度は悪くなるケースがほとんどです。

さて、寝たきりになるのは自己責任でしょうか?いろいろなケースがあり一概には言えません。歯科医師の目から見た介護は、やはりかかわった方は将来寝たきりにはさせたくありません。前にも書いたのですが、歯を多く失えば失うほど寝たきりになる確率は上がります。誰もが老人になるのは避けられません。しかし寝たきりの老人になるのは避けられます。正しいブラッシングが歯を守り、健康な体を維持するのです。対象は全員です。

去年の6月に通われて来る、患者さんの残存歯数を調べました。日本の80歳の平均残存歯数は4.5本ですが、木馬歯科では70歳での平均残存歯数は20本を超えていました。ブラッシングの効果は想像以上です。むし歯と歯周病も自己責任と言えないでしょうか。