8020について

もうすぐ、むし歯予防週間です。この時期にはテレビや新聞でも歯の健康についての話題が取り上げられます。8020という数字をよく見かけられます。歯に関心のある皆様ならご存知のように80才でも自分の歯を20本残しましょうという、運動であり日本人にとっての目標でもあります。ところで、今現在自分の口の中に何本の歯があるかはご存知でしょうか?わからないかたはすぐに鏡の中をのぞいて数えてみてみましょう。

では、20本が目標なら現在の80才の日本人の平均残存歯数はいったいどのくらいだと思いますか?よーく考えてみてください。20本が目標ですから20本以下であることはまちがいありません。正解は4,7本です。このところ歯ブラシ指導をしながら質問するのですが、だいたい皆様10本以上をお答えになります。4,7というと皆様驚かれます。自分の歯が何本あるかも知らない方も大勢いらっしゃいました。いいんですよ、これから少し興味を持てばいいのですから。

もうひとつ、こんな質問をします。何年後か、80才になった時、何本歯を欲しいですか?8割の方は、現在と同じだけと、答えます。いい答えですね。この辺のことは近いうちデーターをグラフにして発表しますので、お楽しみに。今、数年後、数十年後。いかにして患者様の期待に応えられるかを勉強中です。日本全体の80才の平均残存数は20までいかなくとも、木馬歯科にかかわった方の平均残存数は20を超えられるよう対策を練っています。

今回はやたらと日本ではと、繰り返しましたが。外国はどうかというと。アメリカが13本で、スェーデンが20本です。この違いから。わが国を検討していきましょう。アメリカは基本的に歯の治療に保険が利きません。スェーデンもたぶん同じようなものでしょう。つまりむし歯をつくると金銭的負担が大きいということです。だいたいアメリカは負担金にして日本の8倍くらいです。

友人の神奈川県議の大木さとるさんに聞いたのですが、4年の任期中に海外視察でイギリスの厚生省を見学したそうなのですが、イギリスは日本の保険制度をまねしたくてしょうがないそうです。わが国の医療制度とは世界一と言ってもいいのです。日本はわずかな負担で世界一の治療を受けることができます。義理の姉はスペイン人です。スペインではあるていどの保険制度があるそうです。ただし保険の利用できる病院は混んでいて急病で来院しても1ヶ月待ちなんてこともあるらしいのです。保険を使わない病院ならすぐに診てもらえるらしいです。よく年金で余生を海外で経済的負担の少ない国で暮らすなんて話を聞きますが、健康なときはいいのですが高齢になれば病気にもなりやすいのです。日本ほど安心して暮らせる国はありません。

ところが、気安く病院にかかれる環境がいいかというとそうでもありません。
やはりある程度の自己管理が必要なわけです。その差が8020のデーターの差に現れています。
予防という意識がアメリカやスェーデンは優れているのです。海外に旅行に行ったらスーパーマーケットに行ってください。ブラッシングにかかわるコーナーが必ずあります。その種類の多さにびっくりします。

アメリカを例にすれば歯科衛生士が独立して開業していて、その需要があるということです。予防で来院するということです。木馬歯科も予防を中心にしていきたいのですが、予防のみで来院する方も増えてきてはいるのですがまだこれからというところです。将来は削らない、抜かない。静かな医院を目標にしているのです。今年は今までのブラッシングはもちろんのことステップアップしてさらなる効果的な予防法を提供していくつもりです。